2020-11-05 超小型ロケットのスタートアップ企業、資金調達を喜ぶ

欧州宇宙機関(ESA)は、競合する超小型ロケット開発を支援するために、ドイツの打ち上げスタートアップであるHyImpulse Technologies、Rocket Factory Augsburg、およびIsar Aerospaceに合計150万ユーロ(170万ドル:2億円弱)を授与した。

11月3日に発表された3つの支援契約は、それぞれ50万ユーロ。新しい商用宇宙輸送サービスの育成を目的としたESAプログラムである「Boost!」の下で最初に授与される。ESAは2019年11月に開催されたESA閣僚レベルの評議会会議であるSpace19 +の期間中に「ブースト!」 プログラムを採用した。2020年4月に提案の公募を発表した。

HyImpulseは、最大500キログラムのペイロードを低軌道に運ぶように設計された3段SL1ロケットを開発している。このロケットは2022年にデビューする予定。

ドイツのノイエンシュタットアムコッハーに拠点を置くHyImpulseは、ESAの資金を使用して、SL1の設計を完成させ、地上支援装置を開発する予定である。

ドイツの宇宙技術会社OHBSEの打ち上げ部門であるロケットファクトリーアウグスブルクは、300キロの極軌道に1,300キログラムを運ぶように設計された3段RFAOneロケットを開発している。このロケットは、ノルウェーのアン島宇宙港から2021年後半に初の打ち上げが予定されている

Rocket Factory AugsburgにBoost!の下で提供された資金契約は、RFAOneの第1段階のデモンストレーターの開発をサポートすることが期待されている。

Isar Aerospaceは、最大1,000キログラムのペイロードを低軌道に運ぶように設計された2ステージのSpectrumロケットに取り組んでいる。スペクトラムロケットの初飛行は現在2021年に予定されている。

IsarはBost!資金を利用する予定である。スペクトラムの制御システムをさらに開発し、ドイツのオットブルンにある同社のロケット製造ラインを拡大するために資金が提供される。

HyImpulse、Rocket Factory Augsburg、およびIsarの三社は、ドイツの宇宙機関であるDLRのマイクロランチャーコンペティションの第1ラウンドの勝者としてESA Boost!資金を受け取る。