2016-12-17 「HAKUTO」参画の宇宙ベンチャー、JAXAと月面資源調査で提携へ

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、月面無人探査車を開発している日本の民間チーム「HAKUTO(ハクト)」と共同で、月の資源開発について具体的な構想を検討することが16日、分かった。ハクトに参画する宇宙ベンチャーのispace(アイスペース、東京都港区)とJAXAが同日、覚書を締結した。日本で月の資源開発に関する取り組みが具体化するのは初めて。

 月には貴重な鉱物資源のほか、約60億トンの水が存在するといわれている。すでに米国では昨年11月に宇宙資源の私的所有を認める法律が成立、宇宙を舞台にした各国による資源獲得競争が事実上始まっている。ispaceの袴田武史社長は「世界に対して技術優位性がある今のうちに事業化に取り組むことが重要だ」とコメントした。

 ハクトは、民間の月面探査の国際コンテストに参加。来年中に米国から打ち上げられるロケットに探査車を載せ、月面の走行や高解像度映像の送信を目標としている。(sankei)