2016-06-20 電通、宇宙ビジネス提案へ「ラボ」 衣食住で幅広く

 電通は20日、宇宙開発技術を生かした新ビジネスなどを提案する社内横断組織「電通宇宙ラボ」を同日付で立ち上げたと発表した。宇宙に関する知見やノウハウを蓄積し、広告やマーケティングだけでなく、生活者に身近な宇宙ビジネスのアイデアなどを提供。電通は「宇宙に関する相談窓口」になることを目指す。

 新組織には国際宇宙ステーション(ISS)にいる宇宙飛行士とリアルタイムに会話や質疑応答する企画「ザ・スペース・ハングアウト」や、無重力空間で実験をする「宇宙バイト」などを手掛けたメンバーが参画する。旅行、ファッション、教育、スポーツ、都市開発など衣食住を含むすべての分野で宇宙関連のビジネスチャンスを探る。既に電機大手などが同ラボとの協力に興味を示している。

 同組織を通じて企業などが宇宙ビジネスに参加するハードルを下げる狙いがある。宇宙関連分野は各国の宇宙機関の連携や競争、国内外の民間ベンチャーの台頭によって急速に発展している。

 新技術の中には生活に革新的な変化を及ぼす可能性があるものが含まれているとみられる。ベンチャーを含めた産業界の注目が集まっているが、高い専門性や知識が求められるため、手を出しにくい面があった。(日経)

(編集者コメント:オリンピックを商業イベントと捉える電通ならではの発想だ:AI)