2006-07-20 中国の宇宙計画、月だけでなく火星探査も視野に

中国国営・新華社通信は19日、政府当局者の話として、中国が推し進める宇宙計画に、月だけではなく、火星探査も視野に入れていると伝えた。宇宙計画の推進には、国際的な協力を求めていく可能性もあると示唆している。

中国は2003年、旧ソ連と米国に続いて、有人宇宙飛行に成功している。

新華社によると、中国国家宇宙局の孫来燕局長は、「中国は今後5年以内に、今後の宇宙計画の基本となる、月探査を実施する。これは、将来の月と火星探査へ向けた、第一歩だ」と述べている。

中国は来年にも、初の月探査機を打ち上げる見込み。この探査機を使って、中国は約1年間をかけて、月の表面や環境を調査する。

月への有人探査については、かつてアポロ計画で人類を月へ送り込んだ米国のブッシュ大統領が、2004年に計画推進を表明。2020年までに月への有人飛行を実施し、火星や他の太陽系惑星へも、探査計画を拡大するとしている。(CNN)