2008-09-04 小型衛星保護フィルム開発

米国の研究者が、小型衛星を保護する薄いフィルムを開発し、宇宙環境の厳しい温度条件や腐食、そして微小隕石の衝突から衛星を保護することが比較的容易に可能となった。

Prasanna Chandrasekhar率いるAshwin-Ushas社の研究者らは、NASAと共同研究を行った結果の発明となる。研究の目的は、10kgから20kgクラスの衛星を保護する方法を検討することにあった。NASAによると、将来は衛星の大部分は低コストで超小型の衛星が主流になるだろうと考えている。

研究チームは、電荷が与えられると色が変化する柔軟なフィルムで、可変放出エレクトロクロミック素子装置を設計した。

太陽光が照射したり、逆に暗黒の環境といった状況に対応して色が暗い色から明るい色に変化することで、高温や低温から衛星を保護する。さらに赤外線からも保護する。同時に、ゲルマニウムシリコン酸化物の層を加えることで、腐食性のある原子酸素や微小隕石から保護しする。