2005-07-14 ロシア版スペースシャトル、2011年打ち上げ目標

ロシア航空宇宙局のペルミノフ長官は14日、2006―15年の航空宇宙開発計画を発表し、ロシア版スペースシャトル「クリッパー」の開発を進めていることを明らかにした。インタファクス通信は関係筋の話として2011年の打ち上げを目標にしていると伝えた。

 クリッパーは6人乗りで米スペースシャトルと同様、複数回の宇宙飛行が可能で帰還時に空港に着陸する。長官は「低コストで信頼性が高く、競争力のある製品を求めている」と述べ、外国企業に開発参加を呼びかけた。06年中にもデザインを確定する。

 ロシア政府が同日承認した06―15年の航空宇宙計画予算は3050億ルーブル(約1兆2000億円)で多くはシャトル開発に割かれる。長官は米航空宇宙局(NASA)との協力拡大に意欲を示した。NASAが15年までの実現を目指す月面探査計画に共同参加する予定を明らかにした。