2003-07-08 パネル式衛星で東大と協力 中小企業の宇宙開発組合

 ハイテク中小企業が集まり独自の人工衛星開発に取り組んでいる大阪府の「東大阪宇宙開発協同組合」(理事長=青木豊彦・アオキ社長)は8日までに、中須賀真一東大助教授(航空宇宙工学)の研究室と協力して、新型の小型衛星の開発を目指すことを決めた。5年後の商業利用を目指す。
 開発する「PETSAT(ペットサット)」は、1枚30−50センチ四方のパネルにコンピューターや通信装置などを埋め込み、目的や用途に応じ必要な枚数を組み合わせる。打ち上げ時は折り畳み、宇宙空間で展開する仕組み。パネルを量産すれば短期間での制作が可能で、通常数十億円かかる衛星制作費が5000万−1億円程度に抑えられる。
 中須賀助教授の研究室が、2002年の衛星設計コンテスト(日本宇宙フォーラム主催)で大賞を受賞したアイデアだ。(共同通信)