2008-08-13 三度目の太陽風航行衛星打ち上げ失敗:NanoSail-D

SpaceXが開発した純民間ロケットファルコン1号ロケットに搭載されて先週土曜日に打ち上げられた、太陽風航行衛星NanoSail-D衛星は、ロケットの不具合により打ち上げに失敗した。

ロケットは1段目と2段目に分離に失敗したため、予定の軌道投入ができなかった。約9キログラムの衛星は予定軌道の高度217キロメートルに到達したのち、折りたたまれた薄膜を帆のように展開し、太陽から放射されるエネルギーを風を受けるように帆で受け止めて宇宙空間を飛行しようとするもの。

しかしながら、打ち上げの後、ロケットの第1段目が2段目から分離せず、予定軌道に達しなかったとみられている。

薄膜が展開した場合、4枚の帆の広さは約9平方メートルになる。今回のミッションはこの帆が受ける地球大気の抵抗を試験する予定であった。

これまで太陽帆衛星打ち上げは過去2回行われているが、いずれも打ち上げに失敗している。