2007-07-24 中国製の宇宙食、スーパーマーケットで販売予定

中国の宇宙飛行士向けに開発された宇宙食がスーパーで販売されると、一般の人々が宇宙飛行士向けの味を楽しむことができそうだ。中国宇宙飛行士科学研究訓練センターと上海の企業が宇宙飛行士向けのチョコレートとデザートを開発したが、同センターの食品栄養局長チェン・ビン氏によると、今年末ごろには一般の店頭で販売される予定であるとのこと。次の神舟7号打ち上げまでには宇宙食メニューにさらに2品追加される。この打ち上げは2008年に予定されており、3回目の有人宇宙飛行となる。彼は自分を宇宙シェフと呼んでいる。

このセンターでは60種類以上のメニューが開発されており、主食、肉、野菜、フルーツ、デザート等が含まれており、2006年には大量生産のために食品会社数社と協力を開始した。技術と製品の標準化を基に各企業が独自の工場と設備で食料を生産する。この生産はセンターの栄養士が監督した。

(編集者コメント:先日「宇宙食パーティ」に出店した各メーカにお聞きしたところ、販売の予定はない・・・かもしれない、というちょっと歯切れの悪いご返事が多かった。メーカとしては販売したいのは当然のことだが、なにか縛りがあるような感じであった。JAXA指定のロゴを宇宙食認定品に使用することを認め、メーカが販売する場合は、その利益からJAXAが上前を頂戴するという考え方に、メーカ各社とも反発は感じないのであろうか。もっとも開発費に税金が投じられていれば、社会に還元するという意味では当然ではあるが。聞いてみたいものである。自由に販売することが、JAXAが唱っている「社会への貢献」になると思うのだが。民営化後のJAXA利益確保の手段を手元に残しておきたいという思惑もあるのかもしれない。ただそんなにたくさん売れるとも思えないが。宇宙テレビで販売している本物の宇宙食も爆発的に売れるというものでもない。(AI))