2004-12-20 685km上空から車両を識別できる韓国衛星用カメラ:イスラエルELOP社と共同開発

衛星用カメラ(大徳提供)


韓国航宇研、アリラン2号用カメラをイスラエルELOP社と共同開発

韓国が上空685qの宇宙空間から地上の車両を識別することができる高解像度衛星カメラを保有することになった。

科学技術部(科学技術副総理 オ・ミョン)は韓国航空宇宙研究院(院長 チェ・ヨンシク)が多目的実用衛星2号(アリラン 2号)に搭載される高解像度カメラ開発に成功したと12月19日に発表した。

今回開発された高解像度カメラは多目的実用衛星の核心装備の一つで、航宇研とイスラエルのELOP社が1999年末から共同開発を行なってきたもの。白黒1チャンネル、カラー4チャンネル、解像度1m、観測幅15Kmの性能を持つ。

この性能は上空685qから道路上の車両がトラックであるか乗用車であるかを識別することができ、地上の建物の具体的な構造物も撮影することだができる水準。

今後、高解像度カメラで観測される映像資料は地図製作分野、農業・林業分野、国土・都市計画分野、地質資源分野などに活用される計画で、災害予防や学術・研究活動に大きく寄与する見通し。

高解像度カメラは宇宙空間で使用されるだけに形体及び温度変化、反射鏡支持・構造物との組立誤差などの外部環境変化に影響を受けないように製作された。

主反射鏡の最大許容波面誤差(Wavefront Error)等を最小化するために最先端の技術が動員されており、宇宙軌道上で直面する数10度の温度変化に2?(マイクロメートル)以内の小さな変形のみが許容される高安定構造物として組み立てられている。

高解像度カメラは1999年より航宇研で開発されている多目的実用衛星2号に搭載され、2005年末に宇宙空間へ向けて発射される予定。

科学技術部の関係者は「高解像度カメラは技術開発が非常に困難な技術。今回の開発を通じて先進国水準の宇宙用高解像度カメラの設計、組立、試験技術とノウハウを得ることができた」と話している。

この高解像度カメラは12月17日午後に航宇研に到着し、12月20日にはチェ・ソクシク科学技術部次官など各界の関係者が出席して入庫式を行なう予定。(大徳)

(本文 http://www.hellodd.com/jp/news/news_view.asp?t=dd_jp_news&menu=&mark=833 )