2016-04-16 ロシア投資家が100億円の宇宙計画、太陽系外で生命の可能性探る

ロシアの投資家ユリ・ミルナー氏は12日、1億ドル(109億円)の新たな宇宙探索計画「ブレイクスルー・スターショット」を発表した。英国の著名な宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士も発表の場に同席した。

太陽系から最も近い恒星系である「アルファ・ケンタウリ」に、数千もの小型探査機「ナノクラフト」を送り込み、地球のように生命維持が可能な惑星があるかどうかを探すのが狙い。

光を推力とする超小型の探査機に、カメラや通信機器を搭載し、最終的には現在の宇宙船の1000倍以上の速度となる、光速の20%で飛行させることを目指す。

計画を指揮する元米航空宇宙局(NASA)エイムズ研究センター長のピート・ワーデン氏は、ナノクラフトがアルファ・ケンタウリに到着するまで20年間の厳しい旅に耐えられるかなど「解決すべき課題はあるが、いずれも致命的な問題ではない」と述べた。(ロイター)