2008-08-05 中国、月探査衛星のデータ700時間分を関係機関に提供

中国の月探査機Chang'e-1は2月21の午前に最初の月食を観測し、同時に3回の軌道修正作業も成功した。現在の推進燃料残量は270kgとなっている。

中国はこれまで探査機が収集した700時間分のデータを国内の特定の機関やESA(欧州宇宙機関)に提供する予定である、と国防科学技術産業省(State Administration of Science Technology and Industry for National Defence:SASTIND)が発表した。

先週の金曜日までに中国初の月探査衛星は2か所の地上局に合計700時間以上の観測データを送信してきた。データには衛星の搭載のCCDカメラがとらえた月の三次元データが含まれている。

衛星は昨年10月24日に打ち上げられて以来、3024回月を周回している。これは中国が計画している3段階の月探査計画の第一段階となる。8月16日に二回目の月食を観測する予定となっている。