2007-07-09 電気推進を持つソユーズロケット、プロトンと並ぶ

現在、SAMARA宇宙センターのソユーズ2ロケットはフリゲート上段を載せることでGEOに最高1トンまでのペイロードを輸送することができる。しかし、ロシアのRIAME(Applied Mechanics and Electrodynamics Research Institute)の研究者が検討した結果、キセノンを燃料とした試験設計局(Experimental Design Bureau :EDB) ファケルホール(Fakel Hall)効果を利用したスラスタを改良型上段に組み込み、打ち上げ後180日ごにはGEOに最高で2280kgのペイロードを輸送することが可能と結論付けた。

上段化学燃料エンジンは初期軌道から中間軌道まで衛星を移動する。そのためにはキセノン燃料を393kg搭載する必要がある。打ち上げはフランス領ギアナ宇宙基地から実施され、180日間で静止軌道まで衛星を輸送するということである。

この打ち上げ能力はプロトンロケットに迫るものである。EDB Fakel Stationary Plasma Thruster (SPT)-140スラスターは太陽電池パネルが10kWの電力供給を受ける。