2006-04-28 ロケットから落下物か、ヒヤリ!小学校から60M

   27日午前7時(日本時間8時)ごろ、陜西(せんせい)省の商南県青山郷に長さ2.5メートル前後、幅50センチメートル前後、厚さ約4センチメートル、重さ約40キログラムの物体が落下した。落下場所は小学校から60メートルの地点にある畑だったが、けが人は出なかった。この物体は山西省の太原衛星発射センターから打ち上げられたロケットの残骸だとされている。28日付で中国新聞社が伝えた。

  「謎の落下物」に関して、地元住民の間には「航空事故では?」「UFOの残骸では?」との噂も広がったが、西安衛星追跡センターの関係者が「遥感(リモートセンシング)衛星1号を積んだ、長征4B型ロケットの一部だ」と説明したことで騒ぎは収まった。落下した物体は、2段ロケットのエンジンカバーの一部だとみられている。

  西安衛星追跡センターによると、太原の発射センターで打ち上げたロケットの残骸は、湖北省と陜西省の境界地域に落下するが、不規則な形をした一部の残骸は、陜西省の他の地域に落下する場合もある。落下物の重量は数キログラムから数十キログラムだとされている。

  そのため落下が予想される地域では、住民に対して情報が伝えられることになっており、商南県青山郷でも26日晩の時点で、公安局が翌27日早朝には「できるだけ外出しないように」と、住民に呼びかけていたという。(サーチナ)