2006-04-22 英国は有人宇宙予算を認めるべき

英国の宇宙飛行士、ピアース・セラーズ博士は、英国は有人宇宙プログラムの規制をなくして予算割り当てを行うべきと、テレビニュースのインタビューで語った。

セラーズ氏は彼の夢を実現するために、米国の市民権を獲得しなければならなかった。生まれはイーストサセックスのクローバロウ。現在シャトルディスカバリーに7月に搭乗して再び宇宙に飛行する予定である。

インタビューでは英国政府は自国の予算で宇宙飛行を実現する宇宙飛行士を見たいものだと主張した。欧州のESA参加国は有人宇宙に参加しているし宇宙飛行士も育てているし、さらに彼らはロシア、ESA、米国とも緊密にプログラムを実行しているとして、英国が他国との有人宇宙プログラムに参加していないことを嘆いた。

英国は有人宇宙飛行のための予算割り当てを禁止していて、宇宙予算を宇宙科学、衛星産業を中心に実行している。ただし、ESAのメンバー国でもあるにもかかわらずである。

セラー博士は、政府のこのような禁止政策に対して再考を主張する最初の人物という訳ではない。昨年、国立天文協会(Royal Astronomical Society:RAS)は報告書を発表し、英国は有人宇宙プログラムの予算を割り当てないことによって科学的、教育的、そして経済的利益を損失していると指摘した。また、宇宙ミッションの他の支援者らは英国独自の宇宙飛行士誕生によって、若い層に刺激と夢を与えることになると、期待している。